瓦は耐久性に優れているのが特徴ですが、さまざまな要因で割れる場合もあるので取り扱いに注意が必要です。
「瓦の割れる原因ってなに?」「瓦が割れたらどうしたらいいの?」と疑問に感じている人も多いでしょう。
そこで本記事では、瓦の取り扱いがわからないという人にむけて、瓦が割れる原因や割れた場合のリスクについて紹介します。
瓦が割れる原因とは
瓦が割れる原因は、以下の6つあります。
- 凍害
- 塩害
- 踏んでしまう
- 板金の釘
- 屋根上の設備
- 落下物
【瓦が割れる原因】①凍害
瓦は凍害で割れる可能性が出てきます。
凍害とは、瓦に含まれる水分が凍って体積が膨張する現象であり、繰り返しおこなわれると瓦が剥離してしまいます。
瓦に水分が吸収されるとよく起こる現象なので、寒冷地で長い期間雨が降った場合は注意が必要です。
【瓦が割れる原因】②塩害
瓦は塩害で割れる可能性が出てきます。
塩害とは、海水の細かい飛沫がかかって腐食が起きる現象であり、長期間暴露すると瓦が剥離します。
そのため、特に沿岸部に住んでいる人は、塩害の影響を受けて瓦が割れやすいので注意が必要です。
凍害は暴露部分が影響を受けますが、塩害の場合は、暴露していない瓦の重なり部分が影響を受けて剥離するのが特徴です。
【瓦が割れる原因】③踏んでしまう
瓦はある程度耐久性はあるのですが、屋根に上がった時に瓦を踏んでしまうと割れる場合があります。
そのため瓦の修理業者は、基本的に瓦を踏まないように谷板金などを歩きます。
ただし、太陽光パネルの設置業者など、異業種の人だと歩いてはいけない部分がわからず、瓦を踏んでしまうケースも多いです。
どのような業者でも屋根に登る際は、事前に注意喚起をおこなったほうがよいでしょう。
【瓦が割れる原因】④板金の釘
屋根板金を固定している釘が瓦を割る場合があります。
なぜ釘が瓦を割ってしまうかというと、釘は長年使用しているとサビて膨張してくるからです。
近年は、サビにくいステンレスの釘を使用している場合が多いですが、まれに鉄の釘があるので注意しましょう。
【瓦が割れる原因】⑤屋根上の設備
屋根に設置してある設備が原因で、瓦が割れる場合があります。
よくあるのが、昔のテレビのアンテナを放置している場合、強風でアンテナが倒れて瓦が割れてしまう場合です。
また、太陽光パネルや室外機の取り付けが悪くて瓦が割れる場合もあります。
屋根の設備は瓦が割れやすくなるリスクが高くなるので、使用していない場合は早めに取り外しておきましょう。
【瓦が割れる原因】⑥落下物
落下物が屋根に衝突して、瓦が割れる場合があります。
特に、台風など強風の時は飛来物が飛んでくる可能性が高いので、数日後に点検するとよいでしょう。
また、隣の住宅が工事をしていると、作業員の工具などが落ちてくる場合もあります。
落下物で瓦が割れる時は1〜2枚である場合が多く、なかなか気が付きにくいので注意深く確認しましょう。
瓦の割れを放置しているとどうなる?
瓦の割れを長期間放置するととても危険です。
なぜなら、瓦のひび割れ部分から雨が侵入すると、雨漏りが侵入してしまったり住宅の内部にまで侵入したりして、大規模な補修工事が必要になるからです。
大規模な補修工事は高額な費用がかかるので、しっかり瓦のメンテナンスをしていたほうが結果的にコストが安くなる場合もあります。
また、割れた瓦が強風で飛んでしまい近くを通った人に直撃する可能性のあるので、被害を出さないためにも早めの補修が重要です。
当社の瓦屋根工事についてはこちらをご覧ください。
瓦が割れていたらどうする?
瓦の割れを発見した場合、早急に補修するべきです。
主な補修方法は以下の3つです。
業者と相談して、状況にあった方法で修理しましょう。
- 防水テープを使う
- パテを使う
- 瓦の差し替え
防水テープを使う
防水テープで割れた瓦をくっつける補修方法があります。
割れた瓦をくっつけるので、割れが多かったり複雑だったりする場合は防水テープの補修は難しいです。
接着がうまくおこなわれるように、事前に瓦をキレイするのが作業のポイントです。
ただし、防水テープは時間が経つと粘着力が落ちやすくなるので、将来的な瓦の交換を視野に入れておきましょう。
パテを使う
割れた場所にパテを塗って、キレイに整える補修方法もあります。
防水テープと同様に、割れが多かったり複雑だったりする場合は補修が難しいです。
また、キレイに接着できると防水テープより耐久性がでるので、長期間瓦を使い続けるためにはスキルや経験のある人に補修してもらう必要があります。
瓦の差し替え
瓦の劣化が激しい場合は、瓦の差し替えをしましょう。
ただし、瓦の製品によってサイズが違うので、同じ形状の瓦でなければ差し替えできません。
そのため、昔はなかなか瓦が見つからず差し替えが難しかったのですが、最近ではインターネットなどで瓦を販売しているので簡単に見つかる場合が多いです。
瓦の割れを補修する優良業者を選ぶ方法
瓦の割れを補修する優良業者を選ぶ方法は以下の3つです。
- 相見積もりをとる
- 口コミを確認する
- 対応が丁寧か確認する
相見積もりをとる
見積もりは1社だけではなく、複数社から相見積もりをとりましょう。
相見積もりをとるメリットとしては、業者同士が価格競争をするため修理費用が安くなる場合があります。
また、担当者の対応も比較できるので、信頼できる業者かの比較がしやすいです。
相見積もりは手間や時間がかかるので省く人も多いですが、優良業者を高確率で見極められるよい方法なので、ぜひおこないましょう。
口コミを確認する
業者の口コミは問題ないか確認しましょう。
口コミは実際どんな工事をしたのか生の声が聞けるので、業者選びのよい判断材料になります。
工事の品質だけではなくアフターサービスや工事中の対応に関しての口コミを確認すると、優良業者かどうか判断しやすいです。
ただし、業者のホームページに載っている口コミはよい意見しか採用していない可能性が高いので、口コミサイトを確認しましょう。
対応が丁寧か確認する
担当者の対応を確認しましょう。
現地調査の時の対応が丁寧だったり親身になって考えてくれるところは、優良業者である可能性が高いです。
特に、素人にもわかるような言葉で説明してくれたり、屋根の状態の写真をとって説明してくれるなどをチェックしておきましょう。
まとめ
瓦は30年以上使い続けられる耐久性の高い素材ですが、環境や取り扱いが悪いと割れる場合があるので注意が必要です。
また、瓦の割れは放置していると雨漏りの原因になったり、建物内部が腐食したりするので早急な補修が必要です。
ただし、素人が補修をおこなうと屋根から落下して怪我をする可能性があるので、業者に補修や点検を依頼するようにしましょう。
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