雪止めとは、屋根に積もった雪が一気に滑り落ちるのを防ぐために設置する金具や装置です。
しかし「屋根に雪止めは本当に必要なの?」と疑問に思っている人は多いのではないでしょうか?
雪止めの必要性を理解せずに落雪対策を怠ると、さまざまなトラブルを招く可能性があります。
そこで本記事では、雪止めの必要性や種類、注意点などを詳しく解説します。
自宅の屋根に最適な対策を見つけ、安全で快適な冬を迎えましょう。
雪止めの必要性


屋根に雪止めを設置するのは、建物や周囲の安全を守るために非常に重要です。
特に、積雪がある地域では以下のようなリスクを防ぐ役割を果たします。
雨どいや軒先の破損を防ぐ
屋根に積もった雪が一気に滑り落ちると、重みで雨どいや軒先が破損する場合があります。
特に、プラスチック製の雨どいは強度が高くないため、雪の重さで変形や破損が生じやすいです。
雪止めを設置するとこうした破損を未然に防ぎ、修理費用の負担を減らせられるようになります。
人身事故を防ぐ
屋根から大量の雪が突然落下すると、重大な事故を引き起こす可能性があります。
例えば、落雪した雪の下敷きになってしまうと、骨折などの大怪我を負う場合があります。
こうした被害が発生すると建物の所有者が責任を問われる可能性があるため、事故を防ぐためにも雪止めの設置が有効です。
近隣トラブルを防ぐ
屋根から落ちた雪が隣家の敷地や建物に被害を及ぼすと、近隣トラブルの原因となります。
例えば、屋根の落雪が隣家の車や塀を壊すと修理費を巡ってトラブルになりやすいです。
また、民法218条では「土地の所有者は、隣地に雨水を流してはならない」と定められており、屋根の落雪によって隣家に損害を与えた場合、責任を問われる可能性があります。
こうした問題を防ぐためにも、雪止めの設置が有効な対策となります。
雪止めの種類


雪止めにはさまざまな種類があり、屋根の形状や材質、地域の降雪量に応じて選ぶ必要があります。
それぞれの雪止めにはメリットとデメリットがあるため、特徴を理解した上で設置を検討しましょう。
金具タイプ
金具タイプは、屋根材と屋根材の隙間に差し込んで固定するL字型や、屋根の凸部を挟むように固定するタイプがあります。
また末広がりな形状の扇型と、鳥が羽根を広げたような形状の羽根付き型の2種類があります。
金具タイプは比較的安価で設置しやすい、後付けしても雨漏りのリスクが少ないなどが特徴です。
しかし、金具の設置間隔が広い場合は効果が小さくなりやすいので注意が必要です。
アングルタイプ
アングルタイプは、L字型の長い棒を屋根に設置して落雪を防止します。
金具タイプのように金具との間隔がないので、より多くの雪を止められやすいのがメリットです。
ただし、設置コストが比較的高いので、導入を検討する際には費用対効果をしっかり考慮する必要があります。
ネットタイプ
ネットタイプは、屋根の軒先部分に金網を設置して落雪を防止します。
雪を受け止める面積が金具タイプやアングルタイプよりも広いので、落雪防止効果がかなり高いです。
そのため、屋根の雪が滑りやすくなっている太陽光パネルを設置している場合に向いています。
しかし設置コストが高い、景観を崩しやすいなどのデメリットもあるため、よく検討してから設置する必要があります。
雪止めをつけたときの注意点


以下では、雪止めを取り付ける際に気をつけるべきポイントについて解説します。
錆びやすい
雪止めは金属製であるため、錆びが生じてしまう可能性があります。
錆びによる影響は美観の悪化に限らず、屋根材自体の耐久性が低下するリスクもあります。
そのため、アルミ製やステンレス製などの素材を雪止めに選ぶとよいでしょう。
これらの素材は耐久性が高く、長期間使用しても錆の影響を受けにくいため、メンテナンスの手間を減らせられます。
雪止めを設置できない屋根もある
屋根の形状や材質によっては、雪止めの設置が難しい場合があります。
例えばアスファルトシングルは、シート状の屋根材で隙間がなくなるように屋根へ貼りつけるため、雪止めを取り付けられないケースが多いです。
無理に取り付けようとすると屋根材を傷め、防水性能を損なうリスクがあります。
さらに陸屋根は勾配がほとんどなく、そもそも雪が滑り落ちる構造ではないため、雪止めを取り付ける意味がありません。
雨漏りの原因になりやすい
雪止めの設置が不適切であったり、老朽化すると雨漏りの原因となる可能性が高いです。
特に、固定が不十分な場合があると、雨漏りの問題が発生しやすいです。
施工は信頼できる業者に依頼するようにしましょう。
経験の少ない業者や自己流の設置では、防水処理が不十分になり、雨水が侵入するリスクが高まります。
専門的な知識を持つ業者に相談し適切な方法で施工してもらうと、長期間にわたって安全に使用できるようになります。
雪止め以外の落雪対策


雪止めは落雪を防ぐ有効な手段ですが、屋根の構造や設置が難しい場合には別の対策を検討する必要があります。
以下の方法も、落雪対策として効果的です。
無落雪屋根
無落雪屋根とは、雪が自然に滑り落ちないように設計された屋根です。
屋根の中央にスノーダクトを設けて雪を溶かして排水するタイプや、緩やかな傾斜で雪を屋根上に留め、ゆっくりと溶かすタイプなどがあります。
これにより、落雪による事故や近隣への被害を防ぎながら、屋根への負担を軽減できます。
ただし、排水口が詰まると雪解け水がうまく排水されず、屋根に水が溜まりやすくなります。
また、施工費用が高く、既存の屋根を無落雪屋根にリフォームする場合は大規模な工事が必要です。
融雪システム
融雪システムは、屋根に設置されたヒーターや温水パイプを利用して、積もった雪を溶かす仕組みです。
豪雪地帯では、雪止めと併用するとより安全な雪対策が可能になります。
ただし、導入コストや電気・燃料代がかかるため、費用対効果を考慮する必要があります。
まとめ
雪止めは屋根からの落雪を防ぎ、建物の損傷や事故、近隣トラブルを回避するために重要な設備です。
ただし、すべての地域で必要なわけではありません。
北海道や東北地方などの豪雪地帯では、雪下ろしを前提に設計されているため、雪止めを設置しないのが一般的です。
逆に関東や関西など、まれに大雪が降る地域では落雪のリスクが高まるため、雪止めの設置が推奨されます。
また、屋根が歩道や道路に面している住宅では、落雪事故を防ぐために設置が望ましいでしょう。
雪止めの設置を検討する際は、屋根の形状や地域の気候に合った種類を選び、信頼できる業者に依頼するのが重要です。
無落雪屋根や融雪システムといった対策も含め、自宅に最適な方法を選び、安全な冬を迎えましょう。
*K*
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