幕板は家の外観を整えるだけでなく、外壁を雨や紫外線から守る重要なパーツです。
しかし、メンテナンス方法を誤ると見た目が悪くなるだけでなく、雨漏りや外壁の腐食など深刻な被害につながる可能性が高いです。
この記事では、幕板の劣化の原因から最適な対処法までをわかりやすく解説しながら、特におすすめの板金巻きについて詳しく紹介します。
失敗しないメンテナンス選びのために、ぜひ最後までご覧ください。
幕板とは


幕板(まくいた)とは、家の1階と2階の外壁の境目に取り付けられる横長の化粧板です。
外壁材の継ぎ目を隠して家の外観にメリハリを持たせ、デザイン性を高める役割があります。
また、上下階で異なる外壁材を使用している住宅では、素材の切り替え部分を自然につなげる効果もあります。
一方で、幕板は外壁からわずかに飛び出している形状のため、雨水や紫外線を直接受けやすいという弱点があります。
そのため、他の外壁部分に比べて劣化が早く進行しやすく、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
また幕板には、木材製・樹脂製・窯業系・金属製(ガルバリウム鋼板など)などの種類があるので、それぞれの特徴をふまえて、建物や地域に合った素材を選ぶのが重要です。
幕板のメンテナンスは板金巻きがおすすめ


幕板のメンテナンス方法にはさまざま種類がありますが、その中でも特におすすめなのが板金巻きです。
板金巻きは、劣化した幕板の上から金属板をかぶせて保護する方法で、他の工法と比べても耐久性と見た目の両方で優れています。
紫外線や雨水に強く、一度施工すれば15〜20年ほどメンテナンスが不要になる場合も多く、長期的に見るとメンテナンスの手間も費用も大幅に抑えられます。
特に塗膜の剥がれが広がっていたり、木材が腐食しているようなケースでは、塗装や部分補修よりも板金巻きのほうが確実で効果的です。
板金巻きに使用される素材は、ガルバリウム鋼板が主流です。
これはアルミニウムと亜鉛の合金からできており、さびにくく耐候性に優れています。
「見た目も強さも妥協したくない」「長く安心できるメンテナンスをしたい」と考える方には、板金巻きが最適な選択です。
その他の幕板のメンテナンス方法


板金巻き以外にも、幕板の状態に応じてさまざまなメンテナンス方法があります。
塗装
幕板にそれほど傷みがない場合は、塗装によるメンテナンスが可能です。
表面の汚れや古い塗膜をケレンで丁寧に落とし、下地処理をした後に塗装します。
他のメンテナンスに比べて費用が抑えられますが、5〜7年ごとの短期間で再塗装が必要になる場合が多いです。
塗装は塗膜の色あせや軽度のチョーキング、細かなひび割れが見られる場合におすすめです。
シーリング補修
シーリング補修とは、建物の部材同士のすき間を埋めるために使われるシーリング材を使って、劣化した部分を打ち替えたり増し打ちするメンテナンス方法です。
シーリングのひび割れや剥がれを放置すると、そこから水が染み込み、幕板だけでなく外壁内部の劣化も進んでしまうおそれがあります。
ただし、部分的な劣化や隙間に対しては効果的ですが、幕板全体が傷んでいる場合には一時的な対処にとどまり、根本的な解決にはなりません。
そのためシーリング補修は、劣化を最小限にとどめるための初期対応として非常に有効です。
幕板の交換
幕板自体が腐食していたり割れていたりする場合は、新しく交換するのが最適です。
既存の幕板を取り外し、新しい部材を取り付け、再塗装やシーリング処理をおこないます。
初期費用はかかりますが、劣化の進行を止める確実な方法です。
また、幕板を交換する際には耐久性の高い素材に変更するのもおすすめです。
幕板の劣化の原因


幕板が傷む原因を知ると、早めの対策ができます。
以下で、詳しく見ていきましょう。
雨水
幕板は構造上、長時間水分にさらされると塗膜が剥がれ、素材自体が傷んでしまう場合があります。
とくに窓の下やバルコニー周辺など、雨水が集まりやすい位置は注意が必要です。
長持ちさせるコツとしては、幕板上部に水切り板金を設置して雨水の侵入を減らす工夫が有効です。
紫外線
幕板は、太陽光に長時間さらされると、塗膜が劣化し色あせやひび割れが起きやすくなります。
紫外線の影響で塗装面が粉っぽくなる「チョーキング現象」が出てきたら、劣化のサインです。
特に、南向きの外壁に幕板が取り付けられていると、他の面よりも紫外線が当たるので早く劣化してしまいます。
長持ちさせるコツとしては、紫外線に強い塗料(UVカット性能のある塗料)を選んだり、外壁全体の日除け効果を高める軒や庇を活用したりする工夫が挙げられます。
ホコリや塵
幕板にホコリや塵が蓄積すると、汚れが定着して黒ずんだりカビになってしまいます。
特に排気ガスや海沿いの塩分を含んだ空気なども、素材の劣化を早める要因になります。
長持ちさせるコツは年に1〜2回程度、柔らかいブラシや中性洗剤を使って定期的に清掃するとよいでしょう。
洗浄後に防汚性のある保護材を塗布しておくのも効果的です。
不十分なケレン
塗装前の下地処理が不十分だと、塗膜がうまく密着せず早期に剥がれる原因になります。
ケレンは一見地味な作業ですが、メンテナンスの耐久性を左右する重要な工程です。
長持ちさせるためにはケレン作業を丁寧におこなうのはもちろん、下塗り・中塗り・上塗りの工程を省略せず、適切な乾燥時間を確保して仕上げる必要があります。
まとめ
幕板は家の見た目を引き締める重要なパーツですが、雨や紫外線などの影響を受けやすく、劣化しやすい部分でもあります。
塗装やシーリング補修も有効ですが、長期的な視点で見ると板金巻き工事がとてもおすすめです。
特にガルバリウム鋼板は耐久性が高く、施工後のメンテナンス頻度を大きく減らせます。
日常的には定期的に幕板の状態をチェックし、早めの対応をして大切な家を長く美しく保ちましょう。
*K*
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