屋根は紫外線や雨風から住宅を保護するために重要な部分です。
そのため、屋根の状態に合わせて塗装・カバー工法・葺き替えなど、適切な方法でメンテナンスすることが大切です。
この中で大規模な工事となる葺き替えはコストがかかってしまいますが、根本から問題を解決できるためメリットが大きい工事になります。
工事を成功させるためには、適切な屋根材の選択や信頼できる業者選びが重要です。
本記事では葺き替え工事のメリット・デメリット、また葺き替えに適した屋根材について解説します。
屋根葺き替え工事とは


屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する工事です。
屋根を全面的に新しくすることができるので、防水性や耐久性、美観を向上させることができます。
広範囲にひび割れや破損があるなど、屋根に深刻な劣化がある場合、塗装やカバー工法では対応できないため葺き替え工事が必要です。
建物の寿命を延ばすために、葺き替えは重要な役割を果たします。
葺き替え工事の流れ


屋根工事ではまず足場の組み立て・設置をおこないます。
きちんとした足場を設置した上で、既存屋根材の撤去、下地の点検と補修、防水シートの設置、新しい屋根材の設置の順で工事をおこないます。
それぞれの工程で丁寧・正確な作業が求められるため、専門知識や技術を持っている専門業者での施工が必要です。
屋根葺き替えが必要な症状


葺き替えは大規模な工事になります。
以下のような症状が現れたら、葺き替え工事が必要です。
深刻な劣化症状
屋根材にひび割れや色あせ、コケやカビの発生、反りや浮きなどが見られる場合は注意が必要です。
これらの劣化症状が広範囲に広がっている場合は、塗装やカバー工法では対応できないため葺き替えをおこないます。
雨漏り
雨漏りが発生している場合、屋根材の下の防水シートまで雨水が入り込んでいることになります。
下地まで雨水が浸入してしまうと、建物内部の腐食やカビの発生などさまざまな問題が生じる可能性があります。
部分的な補修では解決できないため、根本的な解決のためには葺き替え工事が必要です。
築年数の経過
屋根の耐用年数は屋根材の種類によって異なります。
トタン屋根で10~20年、スレート屋根で20~30年、瓦屋根で30~50年の耐用年数があります。
この耐用年数を目安として、経過した場合は葺き替えを検討しましょう。
屋根葺き替え工事のメリット


葺き替え工事には、以下のような大きなメリットがあります。
耐久性の向上
葺き替えでは屋根材だけではなく下地材まですべて交換します。
そのため、長期的に耐久性を高めることができ、既存屋根材よりも軽い屋根材を選ぶことで耐震性を向上させることもできます。
また、新しい屋根材によって遮熱性や断熱性などの機能が付加されると、夏場は涼しく冬場は暖かい快適な住環境を実現することが可能です。
美観の向上
屋根が全面的に新しくなることで住宅の外観が大きく変わり、美観を高めることができます。
住宅の外観を一新したい方には大きなメリットになるでしょう。
また、最新の省エネ基準に適合した断熱性能によって快適性も向上します。
これによって不動産価値も向上して、将来の売却時に有利となります。
住宅の寿命が延びる
古い屋根材を完全に撤去するため、下地となる野地板や垂木などの状態を確認することができます。
もし下地が腐食していたり損傷していたりする場合、同時に修繕することもできます。
その結果、屋根の構造的な問題を根本から解決できるため、建物自体の寿命を延ばすことにつながるのです。
屋根葺き替え工事のデメリット


葺き替えにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。
後悔しないためにも、デメリットについてもしっかりと把握しておきましょう。
費用がかかる
葺き替え工事は大規模な工事になるため、カバー工法よりも工事費用がかかってしまいます。
既存の屋根材撤去によって多くの廃材が発生し、その撤去費用や処分費用が工事費用に含まれるからです。
とくに既存屋根材にアスベストが含まれている場合、専門的な処理が必要となるためさらに費用が高額になる場合があります。
しかし、葺き替えをおこなえば、しばらくの間大規模な修繕が不要になります。
そのため、メンテナンス頻度を減らすことができ、長期的に見ると費用を削減することが可能です。
工期が長い
葺き替えでは古い屋根材を撤去する作業があるため、工期が長くなってしまい通常1~2週間程度かかります。
また、天候に左右されやすい工事なので、梅雨時期や台風シーズンではさらに工期が延びる可能性があります。
工事期間中は、騒音や粉塵の発生によって日常生活に影響が出るため、近隣住民へ配慮も必要です。
葺き替えに適している屋根材


耐久性を高めて住宅の寿命を延ばすためには、適切な屋根材を選ぶことが重要です。
葺き替え工事に適している屋根材は以下になります。
金属屋根
ガルバリウム鋼板やステンレスなどの金属屋根は軽量で、耐震性や耐久性に優れています。
そのため、葺き替えに適している屋根材の一つです。
初期費用はある程度かかってしまいますが、メンテナンス性には優れています。
スレート屋根
スレート屋根も葺き替えに向いており、軽量で施工しやすい屋根材です。
初期費用は比較的安価ですが、耐用年数は20~30年程度なので定期的な塗装メンテナンスが必要です。
そのため、総合的に判断することが重要になります。
瓦屋根
瓦屋根は50年以上の耐用年数があり、耐久性が非常に高いです。
重量があるため建物への負荷が大きく、初期費用も高額になりますが、長期的に見ると経済的で葺き替えに適した屋根材になります。
まとめ
屋根のリフォーム工事の中で葺き替えは費用がかかる工事ですが、建物の長寿命化と美観の向上に大きな効果があります。
適切に工事をおこなうことで、快適な住環境を維持することができます。
葺き替え工事は専門性が高いため、工事を検討する際は、豊富な施工実績と適切な資格を持つ信頼できる業者に相談することが重要です。
当社の屋根葺き替え工事については「屋根カバー工法・葺き替えなどの屋根リフォーム」をご覧ください。


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