雨漏りは建物にとって深刻な問題で、放置してしまうと建物の劣化や腐食、カビの発生による健康被害など、さまざまな二次被害を引き起こす可能性があります。
雨漏りは突然発生することが多く、その原因を特定するには専門的な知識と経験が必要です。
本記事では、雨漏りの原因や雨漏りが発生しやすい箇所について解説します。
また、対処法についても紹介するので参考にしてください。
雨漏りの主な原因


雨漏りは築年数の経過や施工品質、気象条件などのさまざまな原因によって起こります。
まずは雨漏りが発生する原因について解説します。
経年劣化
屋根や外壁、シーリング材などは年数の経過とともに紫外線や雨風、温度変化などの外的要因によって徐々に劣化します。
その結果、防水性が低下して雨漏りが発生することがあります。
シーリング材は約5〜10年、屋根は約7年程度で劣化が始まるため、定期的な点検とメンテナンスが不可欠です。
また、経年劣化による雨漏りは徐々に進行することが多いため、初期段階では発見が難しい場合があります。
施工不良
雨漏りは、建設時や改修時の施工不良が原因となるケースもあります。
防水工事では塗膜厚の不足、シーリング工事ではシーリング材の充填不足や材料の選定ミスなどが雨漏りを引き起こします。
とくに複雑な形状では技術と経験が必要で、取り合い部の処理が不適切な場合は雨水の浸入経路となってしまうことがあります。
自然災害
台風や豪雨、地震などの自然災害は建物に大きな負荷をかけてしまうため、雨漏りの原因になってしまうことがあります。
台風の強風によって屋根材が飛散したり、地震によって建物に歪みが発生することで、雨水の浸入経路が形成されてしまうのです。
近年のゲリラ豪雨は短時間で大量の雨が降るため、通常では起こらない箇所からの雨漏りが発生することもあります。
雨漏りが発生しやすい箇所


屋根・屋上
屋根は建物の頂上に設置されているため雨水の影響を受けやすく、雨漏りの発生頻度が最も高い部分です。
瓦屋根では、台風などの強風によって瓦がズレたり飛散したりすることで、そこから大量の雨水が侵入することがあります。
スレート屋根や金属屋根では、経年劣化によるひび割れの発生や固定している釘の緩みによって、雨水が浸入して雨漏りの原因となることがあります。
また、屋根の谷部は雨水が集中する箇所なので雨漏りのリスクが高く、谷樋の劣化や詰まりによって雨水が適切に排水されないと、屋根材の下に雨水が浸入することがあります。
外壁
外壁には目地やサッシ周りなどに、雨水の浸入を防ぐためにシーリング材が充填されています。
このシーリング材が劣化することで防水性が失われ、雨水が浸入しやすくなってしまいます。
また、外壁材自体の劣化によっても雨漏りが発生することがあります。
主にサイディングやモルタルの大きなひび割れや、タイルの浮きや剥離には注意が必要です。
乾燥収縮や建物の揺れによって構造クラックと呼ばれる深いひび割れが生じた場合、雨水が建物内部まで浸透して深刻な問題となります。
また、タイル自体の浮きや剥離によってタイルの裏側に水が回り込むことで、下地材の劣化を引き起こすこともあります。
ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーも雨漏りが発生しやすい箇所の一つです。
雨水の影響を受けやすく、防水層のひび割れや剥がれなどによって雨水が建物内部に浸入します。
とくに排水ドレンの詰まりによって雨水が滞留すると、防水層への負荷が増えて劣化が加速されます。
ベランダやバルコニーには防水工事が施されていますが、耐用年数となる10~15年を経過すると防水性が低下するため、防水再施工が必要です。
雨漏りが発生した際の対処法


雨漏りが急に発生すると、どうして良いかわからないことも多いと思います。
以下のような対処法を事前に知っておくことで、急な雨漏りにも冷静に対処することができます。
応急処置
雨漏りが発生した場合は被害の拡大を防ぐために、まずは応急処置をおこなうことが大切です。
室内に雨水が侵入している場合はバケツやタオルで水を受け止め、床や家具への被害を最小限に抑えます。
雨漏りの発生箇所が特定できている場合は、ビニールシートなどで一時的に覆い、雨水の侵入を防ぎます。
ただし、屋根などが原因の場合は高所での作業となるため、安全を最優先に考えて可能な範囲での対処に留めることが重要です。
原因の特定
雨漏りを根本的に解決するためには、原因の特定が必要です。
しかし、雨漏りの原因は複雑なことが多いため、専門業者に調査をしてもらうことが重要になります。
室内で雨漏りが発生している箇所と実際の雨水の侵入箇所が異なることが多く、複数の箇所から発生している場合もあります。
専門業者による詳細な調査では、目視点検、散水調査、赤外線サーモグラフィー調査などをおこないます。
これらの調査によって雨水の浸入経路と原因を正確に特定することが可能です。
修理・交換
原因を特定することができたら、原因に応じた適切な修理をおこないます。
主には屋根材の交換や補修、防水層の再施工、シーリングの打ち替えなどです。
その際は雨漏りを根本的に解決するために、建物の構造に合った材料や施工方法を慎重に検討することが重要です。
また、修理箇所だけでなく周辺の劣化状況も確認して、必要に応じて予防的な処置をおこないます。
雨漏り修理には専門知識と経験が必要なので、雨漏り修理の実績と経験を重視して信頼できる業者を選ぶことが大切です。
当社の雨漏り修理については「雨漏り調査・修理」をご覧ください。


まとめ
雨漏りは建物の耐久性を低下させ、放置すると深刻な構造的問題を引き起こす可能性があるため、発見した場合は早期の対処が重要です。
屋根や外壁、ベランダやバルコニーなど、さまざまな箇所で発生する可能性があり、予防するためには定期的な点検とメンテナンスが欠かせません。
屋根材の状態やシーリング材の劣化などを点検して劣化を早期発見することで、大規模な修理を避けることができます。
雨漏りが発生してしまった場合は応急処置をおこなったあと、専門業者による調査で原因を特定し、適切な修理をおこないます。
信頼できる専門業者を選び、適切な対処をおこなうことが、建物の価値や快適な環境を維持するために重要です。
*K*
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