住宅のメンテナンスにおいて、数年に一度の頻度でおこなわなければいけないのが外壁塗装です。
しかし、外壁塗装中の近隣トラブルが原因でご近所付き合いが悪くなり、住みづらくなるケースは少なくありません。
外壁塗装の近隣トラブルは事前に対策していれば避けられるものばかりなので、しっかり把握しておきたいですよね。
そこで今回は、外壁塗装で近隣トラブルを起こさないためにトラブルの例や防止策をご紹介します。
外壁塗装で起こりやすい近隣トラブル6選
外壁塗装工事で起こりやすい近隣トラブルは、以下の6つです。
- 塗料や汚れの飛散
- 工事中の騒音
- 業者の車が道路をふさいでいる
- 塗料の悪臭がひどい
- 業者の態度が悪い
- 工事前に挨拶がなかった
塗料や汚れの飛散
塗料は強い風が吹けば簡単に飛んでしまうので、近隣の家や車、洗濯物などに塗料が飛散してしまうケースがあります。
業者は塗料や汚れが飛散しないように丁寧な養生をしますが、完全には防げない場合が多く、近隣トラブルになりやすいです。
また、外壁塗装前に外壁をキレイにするのに高圧洗浄をする際も、汚れが飛散してしまったケースも多くあります。
塗料や汚れの付着は数万円〜数十万円の賠償請求を求められる場合があるので、注意が必要です。
工事中の騒音
外壁塗装の工事は作業音が大きいので、騒音トラブルになるケースがあります。
特に足場の組立・解体は金属同士がぶつかり合う音や部品が落下する音などがあり、大きな音が発生しやすいです。
その他にも高圧洗浄のエンジン音や騒音、資材搬入のトラック、ケレン作業など、外壁塗装をおこなう時は必ず騒音が起こります。
業者の車が道路をふさいでいる
業者の車が道をふさいでしまい、近隣トラブルになるケースがあります。
外壁塗装業者で使う車はトラックやハイエースなどの大きな車なので、駐車スペースがない場合が多く、通行の妨げになりやすいです。
特に、住宅街の狭い道路をふさいだり、朝方の通勤や通学時間帯の交通量が多い時に道路をふさいでしまうと、近隣住民からクレームが来やすくなります。
塗料の悪臭がひどい
塗料の臭いで近隣トラブルになるケースがあります。
外壁塗装中の塗料は独特な臭いを発するので、人によって頭痛や吐き気など体調を崩したり、洗濯中の衣類に臭いがついて着れなくなったりします。
最近の塗料は臭いが少ない商品が増えてますが、値段が高く耐久性が弱いので、臭いの強い塗料を使わざるを得ない場合が多いです。
業者の態度が悪い
職人のマナーが原因で近隣トラブルになるケースも多いです。
頻繁にあるのは休憩時間に大声で話す、作業中の怒鳴り声、ゴミのポイ捨て、外でタバコを吸うなどがあります。
最近は昔気質の職人が少なくなってきていますが、まだまだ職人のマナーが原因での近隣トラブルは絶えません。
工事前に挨拶がなかった
外壁塗装前に事前の挨拶をしないのが原因で、近隣住民とトラブルになるケースがあります。
近隣住民にとっては、挨拶もなく突然工事が始まればびっくりしてしまいますよね。
特に、工事期間についての情報がなければ、騒音や悪臭にいつまで耐えればよいかわからなくて、よりストレスが掛かってしまいます。
挨拶もなく工事をしてしまうのは近隣住民に不信感を与えてしまい、今後のご近所付き合いが悪くなる可能性があるので気をつけましょう。
外壁塗装のトラブルを防止するには
外壁塗装で近隣トラブルを防止するには、以下の4つのポイントを抑えておくとよいでしょう。
- 近所への挨拶
- しっかりした業者選び
- 臭いが少ない塗料を使う
- 養生の立ち合い
近所への挨拶
外壁塗装の工事をするときは、最低でも両隣・裏・向いの4件の近隣住民には事前の挨拶をしましょう。
挨拶をしっかりすると近隣住民からの印象がよくなり、たとえトラブルになってもご近所関係が壊れづらくなります。
近隣住民に挨拶するときは、工期、作業時間、工事内容を伝えてください。
特に、騒音のする日や大型車で道路をふさぐ日を伝えておくと、近隣トラブルになりにくいです。
その他にも、「工事が始まる1週間前に挨拶をする」「土日祝日の10時〜17時に挨拶に行く」「タオルや洗剤など500円程度の粗品を持っていく」などに気をつけると好印象です。
しっかりした業者選び
近隣に配慮する業者を選ぶと、騒音や悪臭などに気を使ってくれるのでクレームが入りにくいです。
とはいえ業者の良し悪しは、実際に工事が始まらないと分からないと思われがちですが、ある程度事前の対応でわかる場合もあります。
代表的な例としては「丁寧に挨拶はするか」「実績は豊富か」「質問にきちんと答えてくれるか」などが挙げられるので、契約前にチェックしてください。
臭いが少ない塗料を使う
外壁塗装では完全に塗料の臭いを防止できませんが、できるだけ臭いが少ない塗料を使うと悪臭のトラブルを防げます。
臭いが少ない塗料として、水溶性塗料があります。
しかし、水溶性塗料は一般的に使われる溶剤系塗料と比べると、臭いは少ないですが耐久性や機能性が劣るデメリットがあるので注意が必要です。
養生の立ち合い
養生の立ち合いをして不足部分を指摘すると、塗料の飛散をより防ぎやすくなります。
業者に任せるのもよいですが、どうしても完全な養生にならない可能性が高いです。
特に、家の構造が特殊だと養生を見逃しやすくなるので、家主が確認してください。
外壁塗装のトラブルが起きた時のおすすめ相談先
もし外壁塗装のトラブルが起きてしまったら、以下の4箇所に相談しましょう。
- 塗装業者
- 国民生活センター
- 住宅リフォーム紛争処理支援センター
- 弁護士
塗装業者
まずは、外壁を塗装した業者に相談しましょう。
塗料の飛散、騒音、悪臭に関してのトラブルは、適切な対応をしてくれる業者がほとんどです。
また、賠償請求が発生した場合でも、業者が保険で対応してくれる場合が多いです。
しかし、まれに対応してくれない業者がいるので、工事中のトラブル対応やアフターフォローの内容を契約前に確認してくとよいでしょう。
国民生活センター
業者が対応してくれなかった場合は、国民生活センターに相談するとよいでしょう。
国民生活センターでは外壁塗装トラブルの対処策を提案してくれたり、法律や権利に関する情報を教えてくれたりを無料で対応してくれます。
また、国民生活センターのホームページから「外壁塗装」と検索すると過去のトラブル事例がみれるので、確認するのもおすすめです。
住宅リフォーム紛争処理支援センター
国民生活センターと同じく、業者が対応してくれなかった場合は、住宅リフォーム紛争処理支援センターに相談してください。
住宅リフォーム紛争処理支援センターは、住まいに関することならなんでも相談に乗ってくれます。
また、国土交通省大臣から専門住宅の相談窓口として指定されているので、専門的な知識とスピードでトラブルの解決ができます。
ただし無料相談時間が1時間と決められているので、契約書などの必要書類の準備やトラブルについてまとめておくとよいでしょう。
弁護士
国民生活センターや住宅リフォーム紛争処理支援センターでも解決できなかった場合、最終手段としては弁護士に相談しましょう。
法律的な観点からトラブルを解決してくれますが、高額な費用が掛かってしまうので、あくまで最終手段としてください。
まとめ
外壁塗装工事は近隣住民とトラブルになりやすいので、細かい気配りの気持ちを持つことが重要です。
自分は大丈夫だと思っていても、近隣住民からしたら苦痛でストレスになる場合もあります。
事前の挨拶を丁寧にすると、たとえトラブルが起きてもご近所付き合いが悪くなりづらいので、必ずおこないましょう。
今回紹介したトラブル事例や対処法を参考に、近隣トラブルのない外壁塗装をしてください。
当社では住まいの点検とお見積もりを無料で行っております。
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