外壁塗装の見積もりに付帯部と記載されていて「付帯部ってなに?塗装する必要あるの?」と疑問に感じてはいないですか?
付帯部の塗装がよくわからないからといって業者任せにしていると、劣化が激しくなって日常生活に支障がでてくる可能性があります。
そこで、本記事では付帯部に関して基本的な知識と、付帯部塗装の必要性に関して解説していきます。
付帯部とは
付帯部とは、外壁や屋根以外の細かい部材のことをいいます。
主に、雨樋、雨戸、戸袋、軒天、鼻隠し、破風板、庇、霜除けなどが付帯部と呼ばれています。
付帯部は雨風や紫外線に晒されている部分で劣化しやすい部分なので、外壁塗装する際に一緒に塗装するのが理想です。
外壁塗装と付帯部塗装を一緒にすべき理由
付帯部は外壁と一緒に塗装するのが一般的です。
その理由は以下の2つです。
- 余計なコストを削減できる
- 劣化部分が悪目立ちする
余計なコストを削減できる
外壁と付帯部を一緒に塗装すると、工事のコストを大幅に削減できます。
特に、塗装工事で大きくコストがかかる足場の組立・解体を別々におこなうと、2回分の足場代が掛かってしまいます。
その他にも工事時間が短縮や人件費の削減にもなるので、工事の費用を削減したい人は外壁と付帯部を一緒に塗装するのがおすすめです。
劣化部分が悪目立ちする
外壁だけをキレイに塗装すると、付帯部の劣化が悪目立ちします。
特に、付帯部の劣化が進行するほど、外壁がキレイになった場合にコントラストが引き立ってしまうのです。
付帯部の劣化は気づきにくい傾向にあるので、注意深く確認して塗装が必要か判断してください。
外壁と一緒に塗装するべき付帯部
外壁と一緒に塗装するべき付帯部は以下の5ヵ所です。
- 雨樋
- 雨戸・戸袋
- 軒天
- 破風板、鼻隠し
- 庇、霜除け
雨樋
雨樋は、屋根から流れる雨水を集めて地面や下水に誘導する役割があります。
ほとんどの雨樋は塩化ビニルでできているので、塗装が劣化すると割れたり変形したりする可能性が高いです。
また、スチール製の雨樋は定期的に塗装しなければサビが発生する危険性もあります。
雨樋は目立ちやすいので、見た目をキレイにする意味でも塗装した方がよいでしょう。
雨戸・戸袋
雨戸・戸袋は、扉や窓部分につけて雨や風を避ける役割があります。
スチール製なので塗装が劣化するとサビが発生しやすく、定期的な塗装が必要です。
ただし、アルミ製の雨戸や戸袋、シャッターの可動部はサビが発生しないので塗装は必要ありません。
雨戸・戸袋の塗装は見送る人も多いですが、新品に取替えになると高いコストがかかるので、定期的な塗装がおすすめです。
軒天
軒天とは、突き出した屋根の裏側の部分です。
日が当たりにくいので湿気が溜まりやすく、塗装が劣化するとコケやカビが繁殖します。
コケやカビがひどくなれば、穴が開いて雨漏りを引き起こす可能性が高くなります。
軒天は目立ちにくいので見た目をキレイにする目的よりは、雨漏りなどのトラブルを防止するために塗装をしましょう。
破風板(はふいた)・鼻隠し
破風板・鼻隠しは、屋根の先端を守る役割をしています。
雨樋がない側を破風板、雨樋が取り付けられている側を鼻隠しと呼びます。
破風板・鼻隠しは雨や紫外線の影響を受けやすく、塗装が劣化すると変形しやすい部分です。
また、シーリング部も劣化しやすいので、塗装時にチェックするとよいでしょう。
庇・霜除け
庇・霜除けは、小さな屋根で雨よけや日差しをよける役割があります。
スチール製なので塗装が劣化するとサビが発生しやすくなり、家の中に雨が吹き込んでくる可能性が高いです。
庇・霜除けは意外と目立つ部分なので、外観をキレイにする目的でも定期的な塗装をおすすめします。
見積もり時の確認ポイント
外壁と付帯部の塗装を一緒におこなう場合の見積もりは、トラブル回避のためにいくつか確認しておくべき点があります。
以下の3点をしっかりと確認してください。
- 塗装場所を記載しているか
- 使用する塗料は記載しているか
- 費用の内訳を記載しているか
塗装場所を記載しているか
塗装場所が明確に記載されているか、確認しましょう。
特に、見積もりに「付帯部」「付帯部一式」などの総称が記載されている場合は、思っていた場所を塗装してもらえない可能性が高いです。
もし、塗装場所があいまいに記載されている場合は、見積もりに細かい塗装場所を入れてもらうように依頼してください。
使用する塗料は記載しているか
付帯部塗装で使用する塗料について、名称を正確に記載されているか確認しましょう。
外壁と付帯部では素材の違う場合が多いので、しっかり場所別で塗料を使い分ける必要があります。
もし、同じ塗料が使われていると塗料と素材の相性が合わず、早々の塗装が剥がれる可能性が高いです。
場所ごとでしっかり塗料を分けていなければ、塗装の名称を細かく入れるように依頼してください。
費用の内訳を記載しているか
工事金額が総額のみ記載されている場合は、各項目の費用をごまかしている可能性が高いので内訳をしっかり確認しましょう。
悪徳業者で多いのが、本来使うべき塗料よりも下のランクを使用して利益を得ようする方法です。
もし、総額のみの記載しかなければ、項目ごとに細かい金額を出すように依頼してください。
付帯部の色選びのポイント
付帯部は面積的には狭いですが、色選びを間違えると住宅の雰囲気に大きく影響が出ます。
そのため、以下では付帯部分の色を選ぶ際のポイントを紹介します。
- 2~3色にまとめる
- 塗装できない場所に色を合わせる
- 付帯部を活用してアクセントカラーを入れる
2~3色にまとめる
付帯部の色は、外壁や屋根などの相性に合わせて2〜3色にまとめてください。
3色以上を使うと、全体がまとまらずに散らかった印象になります。
また、他の付帯部や外壁、屋根などと同じ色にすると全体のバランスが取れやすいです。
塗装できない場所に色を合わせる
住宅には素材によって塗装できない場所があります。
そのため、住宅の色を大幅に変える場合は、塗装できない場所に色を合わせると全体に統一感が出てくるのでおすすめです。
具体的には、アルミなどの塗装できない素材でできているサッシ部分が挙げられます。
サッシ部分の色はシルバーやブロンズなどさまざまあるので、相性のよい色で付帯部を塗装しましょう。
付帯部を活用してアクセントカラーを入れる
付帯部の色をアクセントカラーとして活用するとよいでしょう。
もし、同系色のみでまとめた場合ぼやけた印象になってしまうので、アクセントカラーを入れるとスッキリとした印象になります。
まとめ
付帯部は必ずしも外壁と一緒におこなう必要はないですが、コスト削減になったりや見た目がよくなったりするので、同時におこなった方がよいでしょう。
また、付帯部は数が多く、塗り忘れが発生する場合が多いです。
工事後に塗り忘れがあるともう一度足場の組み立てる必要があり、余計なコストが掛かってしまうので、業者との事前の打ち合わせが重要になってきます。
*K*
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