外壁塗装をおこなう際に「吹き付け塗装とローラー塗装では、どちらが最適な方法なのか?」また、「塗り替えをする際にどちらの塗装がいいのか?」疑問に思う方も少なくないです。
この記事では、ローラー塗装と吹き付け塗装のそれぞれのメリット・デメリット、またどちらの塗装が優れているのかを解説します。
外壁の塗装方法について
外壁の塗装方法には、以下の3種類があります。
- ローラー塗装
- 吹き付け塗装
- 刷毛塗り
ローラー塗装は、毛やスポンジ状のローラーに塗料を含ませながらおこなう工法です。
吹き付け塗装は、専用の機械を使い空気や圧力を利用して外壁に塗料をスプレーのように吹きかける工法です。
刷毛塗りは、吹き付け塗装やローラー塗装では塗るのが困難な場合に使用します。
窓枠やドア周辺などの狭い箇所や、他の部分との境目を美しく塗り仕上げられるのが魅力です。
また、ローラー塗装と刷毛塗りは、道具を使用して直接外壁に塗っていく方法なので「手塗り」とも言われます。
ローラー塗装のメリット・デメリット
ローラー塗装のメリットは、飛散がしにくいことと吹き付け塗装とは違い静かにできることが挙げられます。
デメリットは、吹き付け塗装と比べると施工時間がかかってしまうことです。
以下で詳しく解説します。
ローラー塗装のメリット
ローラー塗装のメリットは以下になります。
- 塗料が飛散しにくい
- 職人の技術によって差が出ない
- 吹き付け塗装のような機械音がない
都心部は特に近隣との家の距離が近い環境です。
ローラー塗装の場合、塗料を含ませながら塗装をおこなうため塗料が飛散しにくく、飛散しにくい分、塗料の無駄を最小限に抑えることができます。
また、ローラー塗装の場合、経験の少ない職人がおこなっても技術に差が出ることがありません。
ただし技術のない業者に依頼すると、ムラや塗料の塗り残しが出ることがあるので注意が必要です。
さらに、機械音がなく静かにできることや塗料の飛散リスクが少ないなど、近隣とのトラブルを避けられる工法でもあります。
他にも、塗膜を厚く塗れるため耐久性の高い仕上がりになります。
ローラー塗装のデメリット
ローラー塗装の場合は、吹き付け塗装と比べると時間がかかってしまう点がデメリットです。
様々なサイズのローラーや毛先の長さを用意し、部分ごとにローラーを使い分けて塗装をおこないます。
そのため、外壁の広い一面を一度に塗装できる吹き付け塗装と比べると、作業に時間がかかってしまうのです。
吹き付け塗装のメリット・デメリット
吹き付け塗装のメリットは、様々な模様が作れることや施工時間が少ないことです。
デメリットは騒音や飛散のリスクが高いため、近隣とのトラブルになりやすいことです。
以下で詳しく解説します。
吹き付け塗装のメリット
吹き付け塗装のメリットは以下になります。
- デザイン性のある外壁に仕上がる
- 施工時間が短い
塗料や専用ガンを変えることで、デザイン性のある様々な外壁に仕上げられるのが魅力です。
例えば、リシン仕上げの場合、塗料に微細な砂や砂利が混ざっています。
混ぜる砂や砂利の大きさにより模様が異なります。
スタッコ仕上げの主成分はセメントで、重量感のある仕上がりになります。
タイル仕上げの場合には、粘度の高い塗料を吹き付けることで凹凸がある仕上がりになります。
また、専用の機械を左右に動かすだけで、肩幅くらいの広い範囲を一気に塗装できるスピード感も魅力です。
しかし、一定のスピードでおこなわないと、塗料の塗りムラや濃淡などになってしまう問題があります。
基本的に吹き付け塗装は、ローラー塗装と比べるとコスト面では有利です。
吹き付け塗装をおこなう施工時間が短いため少ない数の職人ですみますが、飛散しやすいため養生には手間がかかってしまいます。
<h3> デメリット </h3>
吹き付け塗装のデメリット
吹き付け塗装のデメリットは以下になります。
- 水や塗料の飛散が多い
- 騒音問題
- 対応できる職人の数が年々減少している
塗装現場の足場には、飛散防止ネットがかけられています。
しかし、あまりにも塗料の粒子が微細なため、近隣の家に飛んでしまう可能性が高いです。
また、天候により少しでも風が吹いていると塗料が飛散してしまうことがあるため、周辺の住宅に声をかけ洗濯物を取り込んでもらう必要があります。
他にも、駐車場に止めてある車にカバーをかけるなどの対応が必要です。
また、スプレーガンなどの機械を使用するため、機械の独特の音が響き渡り騒音が発生します。
以前は多くの現場で吹き付け塗料が使われていましたが、現在の一戸建てではローラー塗装が主流です。
そのため、年々吹き付け塗装ができる職人の数が減少しています。
経験の浅い職人でも吹き付け塗装することが可能ですが、ムラになりやすいといった問題があります。
ローラーを使用した外壁塗装が一般的
現在はサイディングボードの外壁が増加したことで、ローラー塗装がほとんどです。
吹き付け塗装はサイディングの塗装には適しません。
また、吹き付け塗装の場合には近隣への配慮が大変です。
近隣への配慮を考え、足場には飛散防止ネットがかけられますが、塗料の粒子は微細なため近隣へ飛散する可能性があります。
また、機械音の騒音問題もあります。
吹き付け塗装とローラー塗装どちらが優れているのか
吹き付け塗装とローラー塗装、どちらを使用した場合が美しい仕上がりになるのでしょうか?
結論から言うと、どちらを使う場合でも仕上がりの差はほとんどありません。
手塗りの道具の品質が向上しているため、10年、20年前とは比べ物にならない程仕上がりが綺麗です。
しかし、下記の条件により吹き付け塗装とローラー塗装のどちらが適しているか異なります。
- 家の形や凹凸の有無
- 近隣との距離や立地
- 外壁の模様
- 塗料メーカーによる指示など
塗装方法は家ごとに異なりますので、高い専門知識を持ったプロに相談しましょう。
また、吹き付け塗装でもローラー塗装でも、職人のスキルの高さが必要不可欠です。
そのため、塗装業者の選びも大切になってきます。
できるだけ高いスキルのある職人が多く就業する業者を選ぶことをおすすめします。
当社の外壁塗装工事については「こだわりの外壁塗装・屋根塗装」をご覧ください。
まとめ
吹き付け塗装とローラー塗装は、どちらも美しく仕上げられます。
しかし、家の形や凹凸などの条件により塗装方法が異なるため、業者に相談するようにしましょう。
また、業者選びも重要なため、細部まで点検してくれたり、疑問に答えてくれる信頼のできる業者に依頼することをおすすめします。
*K*
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