外壁塗装において「なんのために養生するの？」「どれくらいの期間養生をおこなうの？」などと疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
外壁塗装の養生を理解すると作業効率や仕上がり品質が向上し、トラブルを未然に防げるようになります。
そこで本記事では、外壁塗装が無事におこなえるように基本的な養生の知識について紹介します。
ぜひ最後までご覧下さい。
外壁塗装の養生の目的
以下に外壁塗装で養生をするべき理由を紹介します。
汚れ防止
養生は、塗装中に発生する塗料の飛散を防ぐための作業です。
外壁塗装の工事では周囲に塗料が飛散する可能性が高いため、事前に養生をおこなうと塗料の飛散を防ぎ、後の手間を大幅に減らせられるようになります。
特に窓ガラスやサッシ、屋外のエアコンユニットなどは塗料が付着すると清掃が難しいため、養生はとても重要な作業です。
塗装の仕上がり向上
外壁塗装では、養生がしっかりおこなわれていると全体の仕上がりが格段に向上します。
例えば、養生したい部分にマスキングテープや保護シートで覆うと塗料が付着する心配がなくなり、塗装が必要な壁面にのみ塗料を均等に塗布できます。
一方、養生がおこなわれていないと塗料が意図しない部分に付着する可能性があるので、塗装の仕上がりが雑に見える場合があります。
外壁塗装の養生期間
外壁塗装にかかる養生の期間は、施工の規模や環境によって異なります。
一般的な住宅の外壁塗装では、養生期間は約1〜3日程度が目安です。
ただし、雨や風が強い日が続く場合、養生の設置や撤去に時間がかかって期間が延びる可能性が高くなります。
施工前の天気予報を確認し、雨が予想される場合にはスケジュールを調整するなどの柔軟な対応が必要です。
外壁塗装の養生で必要な道具
養生を効率よくおこなうためには、適切な道具を揃える必要があります。
以下では、それぞれの道具の特長と用途について解説します。
養生用ビニールシート
養生用ビニールシートは、ポリエチレン製の透明なビニールシートです。
一般的なビニールシートよりもサイズが大きく、広範囲をカバーできるのが特徴です。
また、塗料が付着して乾燥しても簡単には剥がれないため、周囲の汚れを効果的に防ぎます。
マスキングテープ
マスキングテープは、養生用ビニールシートなどを張るために使われます。
適度な粘着力があり、剥がした後に跡が残りにくい素材です。
また、周りと区別しやすいように、緑などの目立つ色である場合が多いのも特徴です。
テーププライマー
テーププライマーは、マスキングテープをしっかり固定するために使用する粘着剤です。
アスファルトやコンクリート、ザラザラした表面、湿気が多い場所など、養生がしにくい場所によく使われます。
通常のマスキングテープでは粘着力が不足してしまう状況でも、テーププライマーを併用すると剥がれを防ぎ、養生を安定させます。
マスカー
マスカーは、養生用ビニールシートとマスキングテープが一体化しているアイテムです。
貼るだけで簡単に養生が可能なため、作業時間を短縮できる点が魅力です。
また、ビニール部分は簡単に破ったりハサミでカットできるため、窓枠や壁面の形状に合わせて調整ができます。
ノンスリップマスカー
ノンスリップマスカーは、マスカーに滑り止め加工が施されており、安全性を重視した設計になっています。
玄関ポーチや階段など、人の出入りが激しく滑りやすい場所に適しており、養生中や作業中の転倒事故を防ぎます。
飛散防止ネット
飛散防止ネットはメッシュ構造で風を通しつつ、塗料や高圧洗浄機の飛散をしっかりと防ぎます。
また、足場の外周に設置されるので、高所作業時に安全を確保する目的でも使用されます。
カーシート
カーシートは、塗料から車を守るために使用されます。
種類は厚手のタイプから薄手のタイプまであったり、素材もビニール製や不織布製があったりします。
車のサイズや作業環境に適したカーシートを選ぶと、塗料の付着を防止できるようになるでしょう。
室外機専用シート
室外機専用シートは、エアコン室外機を保護するために使用されます。
繊維状で通気性がよく、室外機の排気を妨げずに養生できるのが特徴です。
適切な通気性が確保されていないと室外機内部の熱がこもり、エアコンが故障するだけでなく、一酸化炭素中毒の危険性も生じやすくなります。
そのため、エアコンを使用する際には室外機専用シートで養生することが大切です。
外壁塗装で養生が必要な部分
以下では、それぞれの部分に適した養生方法を紹介します。
郵便受けや表札
郵便受けや表札は外壁塗装時に細かな養生が必要な部分です。
郵便受けの周辺部分は塗装対象ですが、郵便物の出し入れ口や開閉部分については機能が損なわれないように養生する必要があります。
また、表札に関しては塗料が付着すると文字が識別できなくなる恐れがあるため、養生シートの色や貼り方に注意することが大切です。
玄関周り
玄関は家の外観を決定づける重要な部分であり、塗料の汚れが目立つと建物の美観が損なわれます。
特に玄関は人の出入りが多いところなので、ノンスリップマスカーを使用して滑りや転倒のリスクを軽減します。
室外機
エアコンの室外機は、塗料の飛散による故障を防ぐため養生をおこないます。
塗料が室外機の内部に入り込むとファンや冷却装置に影響を及ぼし、冷暖房効率が低下して故障するリスクがあります。
養生期間中でもエアコンを使用できるようにするには、メッシュ付きの専用カバーで通気を妨げないようにします。
車
車はカーシートでしっかり保護します。
車に塗料が付着すると塗装面にダメージを与えたり、洗車や修理では完全に取り除けないケースが多いです。
カーシートは簡単に取り外せるタイプもあり、施主自身で必要に応じて外したり取り付けられるので塗装期間中にも車を利用できます。
花壇
花壇は養生でしっかり保護するように業者に依頼してください。
塗料がついてしまうと、植物が枯れてしまう可能性が高くなります。
ただし、養生で植物を完全に覆ってしまうと毎日水やりができなくなるので、できれば別の場所に移動した方がよいでしょう。
外壁塗装の養生の注意点
養生をおこなう際には、事前に知っておくべき注意点があります。
以下では、施工中のトラブルを防ぐためのポイントを説明します。
窓が開けられない
養生期間中は窓が覆われるため、開閉が制限されます。
たとえば、窓を開けて換気する習慣があるご家庭では、養生期間中は空気の入れ替えができなくなる可能性があります。
業者にお願いすると窓を開けさせてもらえる場合もあるので、事前に相談しましょう。
植物が枯れやすい
植物が塗料の影響を受けないようにする必要があります。
庭木や鉢植えの植物がビニールシートで覆われると、日光や水分を十分に受け取れなくなり弱る可能性があります。
大切な観葉植物や鉢植えは、塗料が飛散しないところに移動させるとよいでしょう。
まとめ
外壁塗装における養生は建物や周囲の環境を保護し、美しい仕上がりを実現するために欠かせない工程です。
塗料の飛散や汚れ防止、仕上がりの向上だけでなく、車や室外機、植物などの保護も重要なポイントです。
また、養生期間中に起こり得る生活への影響も事前に確認し、適切に対応する必要があります。
＊K＊
当社では無料診断をおこなっていますので、ぜひご利用ください。
無料診断については、「お見積り・無料診断」からご確認ください。
千葉県木更津市、袖ケ浦市、市原市、君津市、富津市、南房総市、館山市、鴨川市、勝浦市、いすみ市、茂原市、他房総エリア全域対応で、塗装工事、屋根工事のことなら、アクア塗装へお気軽にご相談ください。
千葉県木更津市の外壁塗装店【アクア塗装】
