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鼻隠しってどの部分?どんな役割があるの?

投稿日:2023.4.29

「鼻隠し」という言葉を聞いたことがありますか?

実は建築用語で、お住まいのある部分を指す言葉です。

この記事では、鼻隠しがお住まいのどの部分なのかやその役割について詳しく紹介します!

鼻隠しと破風の違いなどについても紹介するので、最後まで記事をチェックしてください!

 

鼻隠しとは?

鼻隠しってどの部分?どんな役割があるの?(1)

鼻隠しというのは、雨樋が設置されている軒先に取り付けられる横板のことです。上記のイラストでは、とこから見ると三角になっている面ではなく、横から見ると四角に見える面の先が、鼻隠しが設置される軒先です。

 

鼻隠しは、屋根の下にある垂木の切り口を隠すために設置されています。垂木の先端は「鼻先」と呼ばれていることから、「鼻先」を隠す「鼻隠し」と呼ばれるようになりました。

 

垂木は、屋根の一番高いところにある棟木から、桁にかけて斜めに取り付けられている木材で、軒先には、本来は何本もの垂木の切り口が見えるようになっています。

 

鼻隠しを設置することで、垂木の切り口が見えなくなるようにしているので、鼻隠しは建物全体の美観アップにも役立っています。

 

鼻隠しの役割は、美観アップだけではなく他にもあるので、後ほど紹介させていただきます。

 

鼻隠しと破風は違う?

鼻隠しってどの部分?どんな役割があるの?(2)

鼻隠しと混同して間違えられやすいのが、破風です。

 

破風も屋根の先端にあるパーツなので、どちらがどちらだったか分からなくなってしまう人も多いようです。

 

鼻隠しは屋根の雨樋がついているほうの軒先に取り付けられたパーツでしたが、破風は、屋根の雨樋がついていないほうの先端に取り付けられたパーツのことです。

 

屋根を横から見ると三角の形になる面がありますが、その三角を形成している屋根の先端が、破風だと覚えておくと良いでしょう。

 

破風は破風板とも呼ばれ、かつては彫刻を施した板が取り付けられていたこともありましたが、現在はシンプルなものがほとんどです。

 

古く由緒あるお寺や神社などの破風側を見ると、先端に装飾性のある板がとりつけられているのが分かります。

 

鼻隠しってどの部分?どんな役割があるの?(8)

 

古い神社仏閣に行った際には、破風板の意匠にも注目してみるのがおすすめです。

 

弊社の破風の塗装の様子を紹介した記事はこちらになります。

 

鼻隠しの役割って?

鼻隠しってどの部分?どんな役割があるの?(3)

鼻隠しの役割についても見ていきましょう。鼻隠しには、鼻先(垂木の切り口)を隠す役割だけではなく、他にも重要な役割があります。鼻隠しの役割は、以下の通りです。

 

雨樋を設置するための金具を取り付ける

鼻隠しには、雨樋を設置するための金具を取り付ける場所という役割もあります。つまり、雨樋の下地的な役割も果たしています。

 

雨樋は、屋根から雨水を地面へと流す役割を果たしている家屋の中でも大変重要なパーツです。

 

雨樋があることで、屋根の中に水が入ることを防いでくれるので、雨漏りがしにくくなります。

 

鼻隠しには、美観的な役割だけではなく、雨樋をしっかり支えるという役割も担っています。

 

屋根の耐風性をアップさせる

鼻隠しは、屋根の耐風性をアップさせる役割も担っています。鼻隠しが軒先を塞ぐことで、屋根の中には風が入りにくい状態になります。

 

鼻隠しがない場合、風がふくと、垂木の間に風が通り、屋根が浮いてしまう可能性があります。

 

屋根はその構造上、浮きあがる力に対しては弱いという特性があります。

 

通常の風ならそれほど問題はないかもしれませんが、台風などの強風の場合、屋根が壊れてしまう可能性もあります。

 

鼻隠しがあれば、台風などの強風でも、屋根の中はそれほど影響を受けなくて済みます。

 

鼻隠しは地味な存在ですが、屋根を守るために大切な役目を果たしています。

 

雨水が屋根の中に入り込むのを防ぐ

鼻隠しは、雨水が屋根の中に張り込むのを防ぐ役割も担っています。

 

鼻隠しがなければ、風強い日の雨などの場合、横から雨水が吹き込んでしまう可能性があります。

 

屋根の中に雨水が入れば、垂木などの木材が腐食してしまうこともあります。

 

また、木材が腐食することによって、雨漏りの原因になることもあります。

 

屋根の中の木材が腐食してしまうと、修理が大かがりなってとても大変ですし、費用の負担も大きくなります。

 

鼻隠しは、雨漏りの原因になる木材の腐食を防いでくれる頼もしいパーツでもあります。

 

鼻隠しに使用される素材は?

鼻隠しってどの部分?どんな役割があるの?(4)

鼻隠しに使用される素材についても見ていきましょう。鼻隠しは板のような形状のものですが、素材は木材とは限りません。

 

木材のこともありますが、昔は鼻隠しの素材がモルタルということも多かったようです。

 

他にも、耐久性に定評のあるガルバリウム鋼板やセラミックやセメントなどが原料の窯業系の素材が使用されることもあります。

 

弊社では、鼻隠しの素材についても、環境や予算に合わせた最適の素材を提案できますので、外壁や屋根のメンテナンスをお考えの際は、ぜひご相談ください!

 

鼻隠しがない家もある?

鼻隠しってどの部分?どんな役割があるの?(5)

最近では、鼻隠しのない住宅も増えています。

 

鼻隠しのない住宅の代表例が、ビルのような陸屋根タイプでは、鼻隠しもケラバもありません。

 

鼻隠しがない住宅の場合は、屋上にしっかりとした防水工事が必要です。

 

逆に、屋上にしっかりした防水工事をしない場合、鼻隠しやケラバがないことで雨漏りしてしまう可能性があります。

 

お住まいを建て替えなどされる際は、鼻隠しがあるかどうかを確認し、なければ、なくても問題ないかときちんと施工会社に確認するようにしましょう。

 

弊社では、ビルなどの陸屋根の防水工事も承っておりますので、そろそろ防水工事が必要だなと感じたら、ぜひご相談ください!

 

鼻隠しは塗装のメンテナンスが必要?

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鼻隠しのメンテナンス方法としては、塗装が多いです。

 

屋根や外壁の塗装の際に、付帯部塗装として一緒に塗装します。

 

鼻隠しの耐用年数は素材によって異なりますが、定期的に塗装のメンテナンスを行うことで、長く使用することができます。

 

弊社では、さまざまな塗料を用意しておりますので、お住まいの鼻隠しに適切な塗料を提案することも可能です。

 

鼻隠しは、お住まいを守り美観をアップさせる大切なパーツ!

鼻隠しってどの部分?どんな役割があるの?(7)

鼻隠しについて紹介してきました。

鼻隠しは、屋根の雨樋がついているほうの軒先にある板のことで、垂木の先端を隠す役目の他、耐風性をアップさせたり、屋根の中に雨水が入るのを防ぐ役割などがあります。

 

鼻隠しは、お住まいの美観をアップさせるだけではなく、お住まいを守るためのさまざまな役割を担ったパーツなので、定期的に塗装などのメンテナンスを行うのがおすすめです。

 

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